庭(N.I.W.A)
『またちがった昨日』
1.視野狭窄
(remix by MEGAROZAMACK)
2.Sweet-Spot Tornado
(remix by Kataitoba)
3.16
(remix by 春は馬車に乗って)
4.また灰の園
(remix by Elitetao)
5.Can't remember
(remix by UNAGISUKI)
6.家
(remix by 故やす子)
7.deny
(remix by TANAKA)
AXXE Records: AX-025/ 1CD
(20250120)
RIMIXアルバム
アルバムストーリーイメージ
「その日の夕暮れ場末の店での父娘の再会。
数年前に家を飛び出した娘。
最後に父娘で見た夕焼けを思い出しながら、
あの日違う選択をしていたら、違う結果になったのかもと思いを馳せる父。
そして7つの、もしものストーリーが浮かぶ。」
昭和な文庫本の短編小説集をイメージしました。
ハードカバーではなくて文庫本。
町の本屋でふと手に取った文庫本。
そんな7本のドラマ。
解説:
スウェーデンのノイズユニットPOSITIVE ADJUSTMENSのラストアルバム『THERE'S NO PLACE LIKE HOME』(2017)のボーナスディスクとして2016年5月1日に静岡騒弦にて公開録音された素材を、7組のアーティストに自由にRemixしてもらった、文庫本の短編小説集になぞらえたアルバムです。
リミックスされたノイズの中に7つの物語をイメージすれば、聴くたび更に多くの物語が広がるでしょう。
アルバムレビュー / 女優 楯真由子
『ノイズミュージックと言うのは、脳の中にある沢山のシーンを想い返すときに
混線するあの感覚や、不可思議な乱れと似ているような気がします。
昔の事と言うのは、良くも悪くもざらざらとした音声や映像になって頭の中で再生されますから、
人それぞれ、都合のいい色でフィルターを掛けた形で、都合のいいようにつくりかえられてしまう事さえある。
だから、懐かしい人と話すときは、
いつだって、その人を通して、自分が知らなかった自分に初めて会えたりなんかもする。
それ故に、ある日突然、
今の自分自身に、過去の自分が問いかけて責めてくるような、そんな厄介な部分も持ち合わせています。
過去の自分こそ、一番の他人。
いつそれに出逢って、そこから何を学ぶのかが、
意外なまでに人生の課題なのかもしれません。
このアルバムで顔を突き合わせる二人は、どこにでもいて、そしてどこにもいない。
至極ありきたりで、そして、特別な…。不器用な二人なんだ。だと聞きました。
年齢も性別も違う二人。彼らにどんな関係性を当てはめてみてもいいでしょう。
ただ、向き合う二人のまなざしは、何処か懐かし気で、お互いを真剣に想う。
例えば血が繋がったであるとか、幼い頃からの大小すべての変化を知っている関係のように、
私には受け取れます。
すれ違いから離れ離れになり、そこからとても・・・・空白で、そして、姿が見えないからこそ、
お互いへの想いが詰まり過ぎた時間を、ただ、皮肉にも別の場所で生きてきた、そんな二人なのかもしれませんね。
時を経て、二人とも成長して再開した時に、
『もっとこうしておけば、別の昨日のがあったのかな』と、後悔したり、反省したり。
そして、きっと、過去の自分の姿を相手から聞いて『自分ってそんな人間だったのかな?』と、
頭を抱えたりなんかもしたのでしょう。
また、人の話を聞いている時に、必ずそこには第三者の絡みが混じります。
離れていた間のお互いの経験を聞いたりもしたかもしれません。
今メイド服を着て過ごしている理由は?お付き合いした男の人だっている訳ですよね?
大きく見えた背中が、案外こじんまりした、しょうもないものだったようなエピソードもあるのかも。
大失敗や、その罰として、酷い扱いを受けたりもしたのかな?…成功体験だって、勿論ある筈。
でも、その話には、お互いの気を引こうとする脚色も混じってるんじゃないのかな?
…溢れ出る音の粒が擦れる度に、色んなことを考えてしまいます。
人が喋る言葉には、喋り手と受け手にとって、乖離がある事に、この音楽はとても似ているからです。
それを聞いて、お互いがお互いの知らない世界を苦々しく思ったり、もどかしく思ったり。
その共有だって、もし一緒に過ごしていれば『またちがった昨日』になったんじゃないか。
もっと幸せな過去が創れたのでは。もっと、守ってやれたのでは。
入り乱れるチグハグの感情が溢れてくるようで、倒錯的な感覚に陥ります。
庭さんのアルバムは、オムニバステイストが特徴でもある訳ですが、
その、お互いが知らないお互いの顔の発見が、オムニバスという形式によって
とてもふくよかに表現されている作品なのです。
別離と再会を幾度か経験した今、なんとなく、その時のこそばゆくて、バツが悪くて、
それでも嬉しい気持ちが、理解できるような気がしています。
けれど、このアルバムのタイトルは【 またちがった昨日 】であり、明日ではない。
この二人に…いえ、二人に限らず、全ての人にとって重要なのは
まだまだ選び抜ける未来がある事なんだと思います。
終わってしまった昨日を寂しく思う事はあっても、明日から、を作っていける。
そこに希望があるのだと信じたいです。
どこかのドラマで聴いたような台詞ですが
『過去は変えられない。でも、未来が変われば、過去が変わる』と。
ノイズの中に思い出していく過去は、どれもこれも100%正確なものではありません。
怒りも、喜びも、悲しみも、楽しさも、全て、今の自分の姿から見た ある方向の形でしかないのです。
そうであるのなら、二人が離れていて、その時に感じた寂しさも、憤りも、せいせいした、なんていう気持ちさえも、
今の自分の姿が形成してくれるものなのではないでしょうか。
その後悔も、怒りも、相手を憎んだり煩わしいと思った気持ちも、
理解し合えないと思った事も、出来てしまった溝も、そして、それが
自分にとって理想的な相手でない事が、寂しいからこそ起こった、愛の勘違いで、悲しい事故だという事も、
全て全て、今の自分が何をおもうか?で、答えが違ってくるものなのではないでしょうか。
答えと言うのは、今の自分が。そして未来の自分が創ってくれるものだから。
お互いを通して『初めて出逢った自分自身』から、新しい二人の人生を見出してくれる事を
一人の庭ファンとして、祈りながら、このコメントを書いております。』
庭(N.I.W.A) / 家庭円満 HAPPY HOME
01. 終わりの気配 Sign of the end.
Ryoka Izumi / UNAGISUKI / MEGAROZAMAC
02. 受精 fertilization
UNAGISUKI / MEGAROZAMAC
03. 旅行の準備 Travel Preparation
yuto kumasu / Glico(ghettos) / MEGAROZAMAC
04. 家庭円満 happy home
Glico(ghettos) / MEGAROZAMAC / UNAGISUKI
05. 秘密 Privacy
MEGAROZAMAC / UNAGISUKI
06. 写真 EROTIC PICTURES
ohaniwa_hao / haruko&you / Kohki Mochizuki / MEGAROZAMAC
07. 倒錯 deviant
Glico(ghettos) / MEGAROZAMAC / UNAGISUKI
08. 団欒の記憶 Memories of a happy family.
Ryoka Izumi / UNAGISUKI
09. 古い日記 OLD DIARY
Kohki Mochizuki / chang/ Pujari / Momo Nakayasu /watch / daiki / yuyama / nakanishikoden / NObLU E/ maachan / ZuruZuru / S.Kitada / MEGAROZAMAC
10. キッチン Kitchen
youhei / MEGAROZAMAC / UNAGISUKI
11. はじまり Beginning
Mayuli. / Ryoka Izumi / MEGAROZAMAC
「電子の蔦が絡まり、手を取り合った彼ら(或いは私たち)が放つ毒は透明で甘い」町田ノイズ。
「存在しない映画の仮想サントラ」をコンセプトに制作。家庭崩壊の物語、イマジナリーな等身大ドメスティックムービーの仮想サウンドトラック。
POSITIVE ADJUSTMENS
『THERE'S NO PLACE LIKE HOME』
POSITIVE ADJUSTMENS(Sweden)
BONUS CD-R "POSITIVE ADJUSTMENTS-NIWA"
NIWA(Japan)
AXXE Records: AX-020 AX-021/ 1CD 1CD-R
(20170606)
POSITIVE ADJUSTMENS/ NIWA
『DYSTOPIA』
Split albam
POSITIVE ADJUSTMENS(Sweden)
NIWA(Japan)
AXXE Records: AX-012/ 1CD
(20140405)
mail order: sone records
『EARLY DAYS NIWA 2002-』
AXXE Records: AX-010/ 2CDR: 1,000yen
(20120815)
『節子抄 Tales of Setsuko』
AXXE Records: AXCDR-001/ 2CDR+1DVDR: 1,000yen
(20091120)
『 庭 versus fj 』
静岡を拠点にするひきこもり系アヴァンギャルド・ノイズ集団「庭」!
謎?の 牧歌的かつ癇癪持ち的シンセ・ノイズの「fj」を収録したスプリット CDR。
庭ステッカー付き/100枚完全限定
価格:1000円
なおAXXEでは、このスプリット を「VERSUS」シリーズとして、順次リリース予定ということで、続編にも期待。
「庭」は総勢6名のメンバーによる、フリーでどこかしら日本的な?趣もある即興的演奏を4曲収録。けっして爆音ではなくどこか80年代アヴァンギャルドを思わせるアンニュイな雰囲気が面白い。
1曲目(Buddah raped me)では、エヴァンゲリオンの綾波レイをかすかに想起させるlisa嬢のモノローグを聞くことができる。
うってかわって「fj」では、シンセによる牧歌的ともいえるソロ演奏を8曲収録。エスプリの効いた、たゆたうような趣きのある演奏が、今この時代に、逆に新鮮。(まく/ Maq)
AXXE Records: AXVSCDR-001 : 1,000yen
(20030909)
